坑井内にリフトパイプを挿入し、天然ガスを 吹き込むことによって揚水する方式です。
地下水は、ガス気泡と入り混じり、見掛け比重が低下することによって、上昇流を生じ、採取層から坑井への連続的な地下水の流入が導かれます。
同時に、地下水中に溶存しているメタンが、揚水に伴う圧力の解放によりガス化し、地下水から分離されます。
▲第21基地
坑井内に水中モーターポンプを設置して、地下水を揚水する方法です。
ガスリフト方式と比較して、揚水効率が高く、騒音・振動が少ない利点を有します。
反面、ケーシング管径の大型化により設備費が増大します。
▲第C3基地
ガスを分離した後の地下水は地盤沈下防止のために、全量を地下に還元圧入する方法が採られています。
当社は1日あたり約10万m3の地下水を地下のガス層に還元圧入しています。
同一層における揚水量と圧入量が同量となるよう収支バランスを取ることによって、地下の圧力を保持し地盤の変動を抑制しています。
▲圧入第4基地
層別バランス
水溶性天然ガスの採取から供給まで
採取基地坑井より採取された天然ガスは集ガスパイプラインを通して集められ、ガス輸送用コンプレッサーにより送ガスパイプラインを通して需要先及び自家発電機に送られます。
天然ガスを分離した後の地下水は集水パイプラインを通してヨウ素工場へ送られ、ヨウ素を回収後、圧入ポンプにより送水パイプラインを通して地下に還元しています。
採取及び圧入基地数は31箇所、坑井数は134箇所にもなります。また、各パイプライン総延長は63.5kmに及びます。
天然ガス及びヨウ素の安定供給に向け、これら設備の維持管理に努めています。
▲ガス輸送用コンプレッサー
▲かん水圧入用送水ポンプ
▲自家発電機